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先日、京都・八瀬の山間に佇む瑠璃光院を訪れる機会がありました。
瑠璃光院は、借景という敷地外の風景を庭の一部として取り込む建築の手法を美しく取り入れている建築です。
空間をどのように自然へ開くか、どのような景色を取り込むのかということを考えられています。
縁側に腰かけて一枚撮ってみました。
目の前には苔庭と樹木の揺らぐ風景が広がっています。
この風景を眺めていると縁側は庭と建物を隔てるものではなく、自然を手の届く距離へと導いてくれる場所だと気づかされます。
ひときわ目を引くのは書院造に置かれた漆黒の机の空間。
机には奥の景色が映り込み、第二の窓として内と外を繋げてくれます。
自然と室内を繋ぐために柱や梁の主張を控えめにして、建物の奥に見える景色を引き立てています。
自然と建築が映りあう関係性がないと成立しない空間です。
春の若葉、夏の深緑、秋の紅葉、冬の静雪。
四季ごとに表情を変える景色を建築と交わらせて楽しむ借景をぜひ体験していただきたいと思っています。
nishimura




