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古林 はるな

手触りが暮らしの速度を変えている

 

お客様に様々な材料を提案していく中で、

素材の違いは見た目だけでなく、暮らしの「速度」にも影響していると感じることがあります。

 

 

 

 

例えば、冷たい金物のドアノブは、触れた瞬間に必要最小限の動作で終わることが多いですが、

一方で、木の取手のようにわずかに温もりを感じる素材は、無意識に少しだけ手を添える時間が長くなります。

 

 

 

 

そんなわずかな手触りの違いが、日々の動作の積み重ねとして現れていく。

同じ空間でも、こうした小さな積み重ねによって暮らしのテンポは変わっていくのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

設計をしていると、空間は形だけでできているのではないと気づかされます。

素材に触れる瞬間の積み重ねが、その人の暮らしの速度を静かにつくっている。

 

手入れのしやすさや使い勝手の良さだけで材料を選んだり提案するのではなく、

そこに触れたときにどんな行動が生まれるのかまで想像して設計していきたいものです。

 

 

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