column

古林 はるな

暮らしの中の境界線

 

暮らしの中に潜む、無数の境界線。
建築をつくることは素材同士が接するラインをいかに美しく整えるか、だと考えます。

 

 

 

 

 

コンクリートと砂利が、波打つように曖昧に交わる様子。
完璧な直線ではない「ゆらぎ」に、人はどこか安らぎを覚えます。

 

 

 

 

柔らかなカーテンが床に落とす影という境界線。
光の加減で表情を変える影は、室内に奥行きと情緒を与えてくれます。

 

 

 

 

無垢の石の上に凛と立つ、一本の木の柱。
これほど違う素材が喧嘩せずにまとまるのは、それぞれが「無垢」だから。
混じりけのない素材同士だからこそ、互いを認め合い、静かに響き合います。

 

 

気が付きにくいですが、美しい家とはこうした小さな境界線の丁寧な積み重がされていると思います。

 

素材と素材が、光と影が、共存する場所。
そんな「あわい(間)」の美しさを、これからも大切に紡いでいきたいと思います。

 

 

 

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